2022/8/18

【 】

[][ブログ]田原本町観光ボランティアガイド研修会

田原本町観光ボランティアガイド研修会に参加してきました。

場所はこちら浄照寺さん

■当機構HP「浄照寺」https://bit.ly/3Tnlmaj

 

まず本日の1時限目 浄照寺の佐々木ご住職より

『仏教とは』『お寺とは』

について、お話を聞くことができました。

 

知っているようで知らない仏教のお話。

・自分とは何かを考え続ける悟りまでの道のり

・お寺に行くことは仏さまの声を聞きに行くこと

など自分にも当てはまるお話なだけに、ぐっと引き込まれてしまいました。

 

じつは私、田原本に住んで半世紀近いです。

そんなとき新人スタッフとして田原本まちづくり観光振興機構でお仕事をすることになりました。(新人なのに半世紀?)

そして気付きました。田原本について何も知らないことを!

せめて有名な観光ポイントだけでも話すことができるようにならなければいけません。

 

そんな私に神のいえ、仏さまの助けです。

 

2時限目はボランティアガイドさんによる『田原本の重要文化財』と『田原本を知ろう』の時間です。

ガイドさんより、田原本の歴史を知る上でのおさえるべきポイントをとてもわかりやすく教えていただくことができました。

 

『田原本の重要文化財』 ボランティアガイドの森口さんより

文化財としての仏さま、田原本町にある文化財(仏像を中心に)について詳しく教えていただきました。

・仏像や神像の調査時、暗いなかで調査しなければならず大変だったそうです。神様は明るいところに出してはいけないそうです。

・下記は美術工芸品としての仏さまということで、京都の美術院で作図された仏画についてお話をされています。

仏画は写仏などにも使われています。

実際に森口さんが写仏されたものを見せて頂きました。

自由に思うままに色を塗ってもいいんですね。

仏像ってお洒落でかわいい。

 

明治時代にフェノロサと岡倉天心により文化財の素晴らしさが見直されました。

私たちもその思いをうけて田原本町の宝物を大切に守っていきたいですね。

 

次は『田原本を知ろう(田原本の重要文化財を中心に)』 ガイドの松井さんより

まず、なぜ田原本の文化が古くから栄えたのか?

それは、地形と交通に関係していたようです。

 

◆水に恵まれた広い土地・・・町内に4本の川

・東から大和川(初瀬川)、寺川、飛鳥川、曽我川

・農業の発展

 

◆交通に便利な場所

・古代の国道(古道)・・・下ッ道、中ッ道、(太子道)

・寺川の川船・・・今里問屋場(大阪からの物資)

・商工業の発展

この地形と交通の便のよさが活かされ、さまざまな文化が発展していったようです。

 

では早速、田原本町の重要文化財を見ていきましょう。

 

◆◆国指定の重要文化財◆◆

A 仏像(4体)

(1)不動明王(ふどうみょうおう)立像

法貴寺の千万院

平安時代の後期

ヒノキの寄木造り

優雅な姿 

☆不動明王といえば、怖いお顔のイメージですが、穏やかな表情です。

平安時代の穏やかさと高貴さが垣間見れる作品だそうです。

ところどころ群青色をしているようですが、昔は青かったのではないかとのことです。

 

(2)十一面観音(じゅういちめんかんのん )立像 

千代の本光明寺

平安時代中期

桂の一本造り

 

(3)薬師如来(やくしにょらい)坐像

宮古の薬師堂

平安時代の初めころ

ヒノキの一本造り

耳の病気を治す

 

(4)阿弥陀如来(あみだにょらい)立像

八尾の安養寺

鎌倉時代 

快慶作(墨書銘)

東大寺南大門の仁王様と同じ頃

 

B 考古

(1)唐古・鍵遺跡出土品

弥生時代

楼閣の絵画土器など2000点余り

考古学ミュージアムに展示

 

(2)牛の埴輪

古墳時代

羽子田遺跡(田原本幼稚園付近)から出土

 

(3)太鼓形埴輪

古墳時代

宮古平塚古墳

完全な形のものは初めて

   

 

◆◆その他の文化財◆◆

A 神社 

平安時代から記録が残る古く由緒のある4つ大きな神社(式内大社)と田原本の氏神

 

(1)多神社(おおじんじゃ)

本殿 県指定文化財 

太安万侶 古事記を作る

学問の神様

 

(2)村屋神社(むらやじんじゃ)

神のお告げで戦いに勝利(壬申の乱)

境内のイチイガシ(田原本町の町木)の森は県の天然記念物

 

(3)鏡作神社(かがみつくりじんじゃ)

銅鏡を作った神様を祀る

写真の鏡は三角縁神獣鏡(三神二獣鏡)

 

(4)池神社(いけじんじゃ)

法貴寺

機織りの女神様

秋祭りのだんじり

 

(5)津島神社(つしまじんじゃ)

田原本の氏神様

悪い病気を追い払う神様 牛頭天王(ごずてんのう)

祇園祭

☆先日、観光ステーションに祇園祭について調べているという学生さんが来られました。

京都の祇園祭と「なぜ同じ名称なのか」という疑問から興味がわいたそうです。

その時、私は答えらずにいましたが、答えは『牛頭天王(ごずてんのう)』だったのですね。

 

B 寺院

①浄照寺(じようしょうじ)

②本誓寺(ほんせいじ)

③楽田寺(らくでんじ)

④補厳寺(ふがんじ)

⑤法楽寺(ほうらくじ)

 

寺院について詳しく紹介できませんでしたが、また当機構HP「見る・学ぶ」ページも参考にご覧ください。

 

最後に、本日の研修会に参加された皆さまです。ありがとうございました。