2023/4/1

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[][ブログ]【ガイドの小箱】「鎌倉仏師快慶作・国重要文化財の阿弥陀如来立像特別開帳」

 

~~ボランティアガイドMさんより~~ 
(写真提供:安養寺)

お参りになった方たちはどんな思いで来られたのでしょう。興味がありました。

・開扉前から来られたかた。大勢の人ではゆっくりと拝見出来ないからとの思いで。
・前日に来たが法要のために本尊にお会いできなかったから親戚に泊まって来た人。
・東北地方から来たという婦人。綺麗な仏様にお会いできたと感慨深かげの婦人。
・「ワタシハ ブツゾウガスキ ホウボウミテマワッテイマス。アルキデキマシタ」と外国女性。
・「博物館の学芸員を目指しています」という大学生。上野誠、千田先生を師にしているという学生など3人。
・ご本尊の前で「こちらへ来ませんかといわれていそうな気がする」と手を取り合って立ったまま凝視している夫婦。あと「今の私は友厚さんのおかげでいます」と言って萱野家のお墓参りをされた方。今里の浜を見て帰るという。
・快慶仏の繊細なつくり、とりわけほっそりとした来迎印を結ぶ指先と南大門の豪快な仁王との比較で驚いた女性。
・ご本尊の結跏趺坐のスタイルをまねて、こむら返りがおきると笑わせた人などなど。
・なお快慶仏の写真のはがきなどつくってほしいとの要望が二件ありました。
・快慶仏の挙身光背が金色にかがやいて、外光(曇りの日が幸いした)と中の照明のバランスよく、光背の影がシルエットのぼかし効果を生み出していて喜ばれた。

 

◎みなさん総じて仏の前では2~3分は正座か直立て動かない。
こんな姿に私はひかれました。何を思い、何を祈っているのははかり知れませんが、これが祈りのすがたかな、美術工芸品を拝見する姿かなと、おこがましいながら思った次第です。
このように黙然黙想されている時に、ガイドの解説は不要だと悟りました。たずねられればお答えすることにしました。

◎もうひとつ。お寺の前は下ッ道。ウオークする人が多くいました。
たいていの人は帽子を脱ぎ、頭を深々と下げ、合掌する姿にも感銘を受けました。
貴重な体験をさせていただき感謝です。

 

◆ 次回 の 御開帳 は 2023 年 9/16(土) ~9/24(日) ◆