2023/6/11

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[][ブログ]【ガイドの小箱】芒種のころ

~ ボランティアガイドMさんより ~

「芒」は穀物の種子の先端にある硬い毛「のぎ」のこと。
つまり芒種とは穀物を植える季節ということを『週刊日本の歳時記』2008.6(小学館ウイークリーブック)で知った。
(今年の「芒種」は6月6日)

 

  

 

・この6月4日、鍵と今里では「蛇巻き」の行事が行われた。
いずれも4年ぶりのオリジナルな開催とあって、楽しくにぎやかに、はなやかに、元気いっぱいの行事となった。

 

・蛇のように延びた梅雨前線は南岸を昇ったり降ったり、まさに鍵(降り龍)と今里(昇り龍)の蛇のようだ。
・これらの蛇は五穀のうちのコメとムギのワラをつかってつくられる。今年は念入りに作られたので、一回り大きなものとなって、力強い蛇が出来上がった。
・小さなものでは「ミニの農具」。頭(かしら)となる若者たちはほとんど知らないが、むかし大工の棟梁や先輩たちの制作したものを参考にして作り上げた。材は鍵はヨノミの木を、今里は川柳の枝を使う。

 

 【鍵】 【今里】

 

・食べ物は鍵は「ボンさんの膳」。
かつては参加する子どもたちす
べてにつくられたが、今はお供え用としてのみだ。
丸と四角のコメをむしたもの。四角は升を丸は坊さんの頭様なのでボンさんと。あとは略す。

 


 

・今里は関係者はタコやワカメの味噌煮、酒など。多数の見物人などへはワカメの味噌煮がふるまわれる。

 

   

 

・以下力強い蛇の巡行を見てみよう。

 

  【鍵】

【今里】

 

・巡行を終えた蛇はそれぞれ今年の恵方、南南東を向いて一年間にらみをきかす。

 

【鍵】

  【今里】

 

・人々の安穏と五穀豊穣を祈る野神(農神)の祭りが終わると田植え時をひかえて、水を引き入れるための作業や代掻きが慌ただしく
 行われる。

 

※詳しくは地元自治会配付のパンフや「田原本町の年中行事」(田原本町立図書館)を参照ください。